フカセ釣りで使うオモリはガン玉やジンタンと言います。このガン玉やジンタンは仕掛けを飛ばすためのオモリではなく、海中に沈め自然に漂わせる役目があります。
そのため、投げ釣りのような重いオモリは使用せず、0.1g~3g程度のすごく軽いオモリを使用するのが特徴的です。
その選び方や使い方などを解説していきます。
■この記事を書いた人
●海、川、湖と30年以上いろいろな釣りを経験
●現在はフカセ釣りメインに活動中
●釣りのステップアップ情報を発信しています
ガン玉とは
ガン玉にはいくつかの大きさがあります。これは狩猟につかう散弾銃の玉の大きさの単位からきていて、真ん中に割れ目のあるものをガン玉と呼ぶそうです。
ガン玉の種類とジンタンの違い
ガン玉には多くの種類(重さ)があります。軽いものはG6(約0.12g)から、5B(約1.85g)がフカセ釣りでは使用頻度が高いです。
こちらに釣り具メーカーで有名な釣研から拝借したガン玉表を添付します。
●ガン玉:B以上のオモリのこと。数字+Bで表記し、重くなるほど数字が大きくなる
●ジンタン:G+数字で表記されるオモリ。合数字が大きくなるほど軽くなる
G表記は軽いオモリ、B表記は重めのオモリになります。重さの基準は各メーカーによって若干違うので、あくまで目安となります。
また、B+B=2Bの重さになると思いきや、そうではありません。上の表を見るとわかりますが、B+B=1.1gで2B=0.75gになります!
ガン玉のサイズを選ぶ基準とつけ方
実際に仕掛けにガン玉を付けてみよう。ハリスを1.5ヒロ(約2m)とします。ガン玉はハリスの中間(=1m)に1つ、ハリスと道糸の結束部分に1つ、合計2つ付けましょう。
2つ付けることにより仕掛けがなじみやすくなります。
「なじむ」とは仕掛けが海中で適度に張って自然に漂い、アタリのわかりやすい状況を言います。
時間で言いますと、オモリや状況によりますが仕掛け投入から30秒~60秒くらいでなじみます。
次にガン玉のサイズについて。ここで重要なのは、なじんだ時にウキの頭が海面に出るか出ないかギリギリを漂うように調整する事です。この状態を「シブシブ」と言います。
この状態だと自然に仕掛けが漂い魚に違和感を与えません。ウキの浮力がギリギリなのでアタリが出やすくなり釣果につながります。
Bのウキに付けるガン玉は上の表ではG2+G3となっていますが、実際はG2×2個かそれ以上に重くします。
何故か?実はウキには「余浮力」が設定されています。
余浮力とは表記された負荷より少し浮く力が強く設定されていること。
ですから、ウキを海面ギリギリを漂わせるにはG2×2個以上のガン玉が必要です。
よって、何回かガン玉を交換してちょうどよい浮力設定にしてから釣りをはじめる事が大切なのです。
ちなみに、通常は重い方のガン玉を道糸側に付け、軽い方を針側に付けるとなじみがよいですよ。
おすすめのガン玉・ジンタン
おすすめするガン玉は、割れ目にゴムを貼っているゴム張りタイプです。
●糸に傷がつかない
●取り付け位置からズレにくい
●取り外しが楽
ゴムが無いタイプですと、仕掛けから取れないように挟んだときに糸に傷が入りやすいのです。
そうすると魚がかかったら切れやすいですよね。ゴム張りタイプはそれが防げます。
また、ジンタンなど小さいサイズのオモリは釣りをしていると取れやすいのですが、ゴム張りタイプは滑り止めの役割もあり外れにくいです。
一方、デメリットとしてはゴム張りタイプはお値段が高い。あまりの価格差に迷ってしまいますが、ゴム張りタイプは取り外しが簡単なので、使い捨てにしなければほとんど無くなりません。
釣りのしやすさを考慮しますと、断然ゴム張りタイプがおすすめです!
使いやすい収納方法
ガン玉は非常に小さい道具なのでケースに収納すると使いやすいです。私の使用例を掲載させて頂きます。
●オモリの号数表記をする
●偶数まはた奇数表示のオモリをそろえる
●シモリ玉やウキクッションも収納する
最初はG6~5Bまで各サイズを用意していましたが、種類が多すぎてケースが2つになってしまう。また、隣り合ったサイズのオモリはほとんど重力に差がありません。
例えばG6とG5では0.04gの違いしかありません。よって全種類持つのはやめて、オモリサイズが偶数の物を用意をしています。
私の使用するウキは0~5Bがメインですが、上記写真の号数でまかなえますよ。ギリギリ浮くようにするために3個ガン玉を使う事もありますが、その場合は道糸の結束部側に2個付けて対応しています。
こうすると用意する種類も減りますし管理も楽ですよ。
まとめ
使用するウキの浮力に応じて、ガン玉を付けたり外したりしてギリギリウキが浮くようにすることが何より大事です。ゴム張りタイプで快適に釣りを行う事が出来ますよ。お試し下さい。