釣り道具で優先順位の高いものは竿やリールではないでしょうか。値段が高い道具なので意識していなくても自然とこだわってしまいますよね。
でも、よく考えてみるとある程度の機能があれば竿やリールは問題ないですよね。その前に魚を掛けることが重要なんです。
魚釣りなので、掛かってくれないといくらこだわった竿やリールでも性能を発揮してくれません。
なぜだと思いますか? その理由ですが針は唯一魚と接する道具なんです。魚を釣るための道具はいろいろとそろえていると思いますが、小さな釣り針は適当に選ぶような事になりがち・・・、ですよね。
対象魚に合わせて、その時の状況に応じた針の選定が釣果を伸ばすのに重要なんです。その選び方について、まず初心者の方がそろえてほしい針を解説させてもらいますね。
■この記事を書いた人
●海、川、湖と30年以上いろいろな釣りを経験
●現在はフカセ釣りメインに活動中
●釣りのステップアップ情報を発信しています
まずはグレ針の2つのサイズを選ぼう!
釣具屋さんに行くと、本当に沢山の釣り針があって訳が分かりませんよね。そんなあなたには2種類のグレ針をおすすめします。
4号と6号の2種類です
針の号数は数字が大きくなるとサイズも大きくなります。グレ(メジナ)を釣る場合の標準的な大きさは6号。よって、この大きさをまず用意します。
次に、海の状況によっては魚の活性が下がり餌をパクッ!と食べてくれない時があります。
こんな時は針のサイズを小さくします。2サイズ小さくして4号を試してみてみましょう
針の実寸の違いは微妙ですが、状況によっては明確に釣果に差が出ます。
●釣りはじめはいつも6号から
●アタリが無く食い渋りなら4号にする
反応が無ければ、ハリのサイズを小さくするのはセオリーです。
サイズの違いはこんな感じ。左が6号、右が4号の大きさの針です。
このとき重要なのは針のメーカーと種類を統一する事です。
針の大きさの基準は号数ですが、実はメーカーによって基準はバラバラなんです
極端な例を下の写真に掲載します。いずれもグレ針の4号なんですけど全く大きさが違います。
針のサイズの規定は特になく、各メーカー次第となっているのでこの様な事がおきます。
これだけ大きさが違うと使い分けが難しくなります。ですからメーカーと種類と統一して6号と4号を使い分ける事が大切です。
針の太さ
次は針の太さです!大別すると太軸と細軸の2種類に分かれます。
●太軸:重くて餌の沈みが早くなるので、深場狙いなどに有効
●細軸:軽いので餌がフワフワ~とゆっくり沈下していく
魚の活性や状況によってどちらが反応が良いかを確認しながら釣りをする事が、釣果を伸ばすポイントです。
下に太軸と細軸の6号針を掲載します。左が太軸の針、右が細軸の針。
写真ではわかりにくですよね。重さ的にも0.0?グラムの差の世界ですから大差はありません。しかし、使ってみると意外と差があって次第に違いが分かってきますよ!
グレ針とチヌ針の違い
堤防から狙うフカセ釣りの対象魚は、主にグレ(メジナ)とチヌ(クロダイ)になります。その他、様々な魚がターゲットになるのですが、基本的にはグレ針で対応出来ます。
グレ針とチヌ針の違いについて聞かれる事があるので触れておきます。
最大の違いは、チヌ針にはヒネリが加わって曲がっていること
これはチヌの食性によりこの形になっているのです。
チヌは餌をエサをくわえて吐き出すという行為を繰り返し、すぐに口の中にエサを入れない習性があります。
これを解消するためにヒネリを加えているのです。
グレ針のようなストレートタイプで釣れない訳ではありません。実際釣る事は出来ますが、チヌを専門で狙うのであれば、専用の針がおすすめになります。
選んだ針を1年間使い倒す!
釣り針は形状や大きさが様々ですが、まず標準スタイルの4号と6号の針を選定して1年間使い倒してください。そしてその違いを感じて下さい。
使い分けのポイントは、良く釣れている時にあえてサイズや太さを変更してみるのです。変化があるか無いかを感じてその要因まで推測できるようになってくれば、針使いをマスター出来ますよ。
針の収納ケース
針はパッケージに入って売っています。そのまま使用してもいいのですが、釣り場でスピーディーに取り出すには収納ケースの活用をおすすめします。
私は下の写真の様に収納しています。
上の黄色いケースは離島や遠征で使用する大きい針用のケース。
下の青色のケースは堤防などで使用している針です。3段×3列ですから多くの種類の針が収納できて使いやすいと思います。
また、種類やサイズが一目でわかるようにシールを貼っています。こうしておくと選びやすいですよ。
ハリスの結び方
針とハリスの結び方はいろいろとありますが、代表的な外掛け結びがやりやすいと思います。
結び方の動画を掲載していますのでこちらをご覧ください。道糸とハリスやウキ止め糸の結び方についても掲載しています。
まとめ
釣り針の選定は案外おろそかになりがちですが、重要な釣りのアイテムであることが分かって頂けたと思います。
まずは4号と6号のグレ針を用意してもらえれば大丈夫です。これで堤防回りの釣りはカバーできます。
針の使い分けを修得するために、同じ種類の針を1年間使い倒してみましょう。微妙な違いがハッキリと体感出来て、きっと釣果アップにつながるはずです。