渓流や川で釣をする方や、キャンプを楽しむ方は「おにやんま君」を御存知の方も多いと思います。大型のトンボであるおにやんまに見立てた模型の事で、これを装着しておくとアブやブヨ、蚊などが警戒してよって来ない!とか?
かなり人気があるみたいで品切れ中のようです。価格は¥1200程だと思いますがメルカリでは¥2000程で取引されていますね。先日釣具屋に行きましたら1個ありました。生おにやんま君初めてだ!なんでも年末の注文分の2匹がまだ未入荷との事・・・。
私は6月から鮎釣りをしたいので、アブ除けに欲しいなと。でも¥2000も出して購入するのも・・・。効果も良くわからないし・・・。
こうなったら、自作ですね。ネットで画像検索すると何とか作れそう。「自作」で検索してみると沢山出てきますが、どれも「簡単」がキーワードでちょっとディテールに欠けるような気がします。
とりあえず部材を求めて、なるべく安くなるように物色です!
材料を吟味
そこで100均とホームセンターに行き、素材を吟味しました。結果¥2000以内に収まりました。10個作成しましたので、@¥200の計算です。時間は半日程でしょうか。
¥200でしたら、作ってみる価値ありますよね。工程でカッターナイフを使用しますので、不安な方は自己責任で臨んで下さい。
購入した物
下の写真の物を購入しました。いずれもダイソーとセリアですが、これ以外にも何個か追加購入しておりますので、手順に沿って表示していきます。
また、家にあった部材も有効活用出来るように作成しましたので、これは予算には含まれておりません。
安全ピン(少し大きめ)、マスキングテープ黄色、ビーズ、ストラップ、ハンドクリップ、木材(9ミリ×9ミリ) となります。
設計図を作成
まずは大きさや各部材のサイズを知る為に設計図を作ります。とは言いましても簡単で、ネットで検索さいたおにやんま君を実寸大にプリントアウトして採寸しただけです。今回は全長11センチとしました。
木を削りだす
木材を11センチに切り、大まかに削り出すための罫書き線を書きます。以前ブラックバスのルアーのミノーを作っていたので、懐かしく思い出しなら作業を進めます。
粗削り状態、上半分は目の取り付け位置のみ削り、下半分はお腹になるので丸身になるようにしてみました。後で真っ黒に塗ってしまうので、多少の歪さは気にしない! 笑
ヤスリで成形する
お腹の丸身の部分をヤスリで整えます。金属用のヤスリしかなかったのでこれを活用。何となく滑らかになればOK。真っ黒に塗れば多少の凸凹は気になりません! 笑
黒の油性マジックでぬるぬりする
ボディーの基本色となる黒の油性マジックで全体を塗ります。
同時進行の8体を塗り合える。炭みたいですね。
お腹のストライプ模様をほどこす
お腹の模様となる黄色の部分です。マスキングテープを幅2ミリ位にハサミで切ります。これをクルリと2周以上巻き付けましょう。1周ですと、下地の黒色が透けてしまいます。2周するとより黄色がハッキリとします。この黒とのコントラストがアブなどに対して大切なような気がしています。
目に近い部分は大きめに2本貼りました。ここは適当です。 笑
ボディーを塗装する
ボディーをコーティングします。これにより強度アップ、水分が沁み込まない、貼り付けたマスキングテープの固定などのメリットがあります。
使用するのはマニュキアのトップコード剤。100均のマニュキアコーナーで透明な物を見つけましょう。ハケの付いているものが扱いやすくお勧めです。
おじさんの私は、このコーナーをうろつくのは少し抵抗あり・・・。でも、ガンミして選定しています。笑
半分を塗って適当な物に立てかけて、乾いたらもう半分を塗ります。30分もあれば乾きます。シンナー臭がありますのでベランダか窓際の作業をオススメします。
目を取り付ける
目を取り付けると一気に生命感が増します。おにやんま君作成にあたり、目も大切なパーツと思いいろいろと物色しました。まずこだわったのが大きさ。実際のおにやんまの目も大きい。12ミリの物がほしかったのですが、100均では10ミリの物が最高でした。
感じの良かったこのツブツブタイプを選定。千枚通しのような尖った物で本体に穴を開けて取り付けます。
次の課題は取り付け方法です。他の部材もそうですが、取り付けをどうすかは結構大きな課題です。今回は試行錯誤の末、釣りのウキ作りに使用していた1.5ミリのパイプを使用しました。ビーズの穴にピッタリ!この部材は釣具屋の部材コーナーにあります。
こんな感じで取り付けします。
取り付けは接着剤を使用します。
違う生き物の様ですが、生命感は出てきました。
安全ピンの取り付け
おにやんま君を衣服に取り付ける為の安全ピンの装着です。用意したのは2種類。冒頭のクリップとソフトカードケース。ソフトカードケースは切り出して二つ折りにして使いますので、厚すぎずない物が良いかと。
上がクリップと安全ピンが一体になった物。しかし、最新のおにやんま君はこのクリップ式は廃止して、安全ピンだけに仕様変更されていると思います。このクリップ、厚物に挟むと壊れるそうです。私も帽子のツバに付けようとしたら壊れました。。。笑
なので、「安全ピンだけバージョン」が下の物です。先程のソフトケースを長細く切り、二つ折りにしたらホチキスで止めます。
本体の下の面に取り付けします。クリップ式の物は接着力の強い両面テープで取り付けます。ソフトケース素材は小さな木ネジ(2.1×6.3)で取り付けをしました。
羽の成型と切り出し
羽の素材は、以前クーラーボックスの中フタ作成で使った残りのダイソーで購入したPP板を使用します。本当は透明素材が希望でしたが、半透明なら何とかなるでしょう。
プリントアウトしたおにやんま君に合わせて輪郭と模様を写していきます。輪郭は目立たせるように太く書きました。冒頭のマジックの「太」を使用。模様は「細」を使用。
ハサミで切り出しますが、輪郭より大きめに切り取ればOKです。
羽を取り付けて完成!
木ネジでとりつけをします。その1センチ程後ろにストラップを掛けるヒートンも取り付けをしました。吊り下げた時のバランスも大体これでOKです。
まあまあの出来栄えと思います。
裏面、取り付けをしたらほぼ見える事は無いでしょう。
まとめ
如何だったでしょうか。木を削ったりと少し面倒とは思いますが、それなりのおにやんま君が出来たと思います。
実は完成した物を高知県の四万十川源流域で暮らす友人に2つプレゼント、使った感じは良かったとの事。右肩に付けたらそちらには虫は寄らず左側には来たらしい。取り付け方法を工夫すればより効果が得られそうです。
皆さんも試してみて下さい。