皆さんは海釣りに行く時に、釣り場付近の海水温を確かめていますか?釣果情報はしっかりと収集されると思いますが、海水温についてはどうでしょうか?
海水温の変化は釣果に直結しますが、未確認の人も多いのでは?また、海水温を事前に調べる方法を御存知ない人もいると思います。
今回は海水温の確認が大切な事や、その確認方法について解説致します。
魚は変温動物
魚は変温動物であり、体温を調整する事が出来ません。海中で生きている魚にとって、海水温のわずかな変化でも体温変化につながります。
よって、海水温度が変化すると自分に適した海水温の場所を求めて移動したり、その場所にいたとしても活性に大きく影響します。
魚は温度変化にとてもデリケートなんですよ。ですから1℃の温度変化にも敏感に反応し食いの状況が変わります。
海水温を知る事は釣果にも影響する!?
上記の説明のように、魚は急激な温度変化がおきるとその環境に慣れるまで活性が下がります。
そして、数日海水温が安定していると魚の体温も安定する為、活性が戻ってきます。
ですから、海水の温度変化を知る事が出来れば、ある程度釣行当日の魚の活性が予測できる訳です!
魚の活性が予測できると何かいい事があるの?
魚の活性が予測出来ると、釣りの戦略が立てやすくなります。
①活性UP予測なら…積極的なアプローチを行えば良い。
②活性DOWN予測なら…じっくりとスローなアプローチを行う。
必ずしも予測通りには行かない事もあります。しかし、事前情報があればより具体的なアプローチ方法を模索出来る為、魚を手に出来る確率はアップするはずです。
どの様にして海水温度を調べるの?
海水温度を知る方法はいくつかあります。
・有料アプリ…釣りアプリ系で知る事ができる物があります。
・ダイビングショップなどの情報…ダイビングショップのHPなどから知る事が出来ます。
私がおすすめるのは各県の水産試験場のHPを検索する事です。各県によって掲載内容に多少の違いはありますが、各観測点の海水温やその推移が掲載されています。
また、海流が掲載されている場合もありますので中期の予測にも役立ちます。
検索方法
「〇〇県水産試験場」で〇〇には各県名を入れて検索してみて下さい。私の暮らしている鳥取県ですと「鳥取県水産試験場」で検索します。
そしてトップに出てきたものをクリックするとこんな感じです。
鳥取県水産試験場の場合
中海や夢みなと公園前の水温が掲載さていますね。私は夢みなと公園付近で釣りをよくしますので参考にしています。ポチっとするとこんな図が出てきます。
ここでは直近の海水温と過去2年分の推移比較が出来るようになっています。2021年7月は急激に水温上昇していますが、8月に入り適水温になってきているのが分かりますね。
神奈川県水産試験場の場合
同じように神奈川県で検索してみると、検索結果の3番目に良い情報がありました!
この江之浦沖観測ブイですが、以前神奈川で釣りをしていた頃は随分とお世話になりました。ここを検索するとこんな感じです。
1時間ごとの水深1Mの海水温が掲載されています。その他にも詳細データが沢山掲載されていますので是非ご覧ください。
ただ、残念なのが各水産試験場でデータの掲載方法が統一されていないようですのでご注意下さい。
魚の適水温度とは?
ターゲット魚によって、活性の高まる適水温度があります。これを知る事でも活性の良し悪しを知る材料になります。
■魚種別の適水温度 (地域によりバラツキがあります)
アジ | 15~25℃ |
---|---|
グレ | 15~20℃ |
チヌ | 15~25℃ |
ご自身のターゲット魚種の適水温を把握し、釣り場の水温がその範囲内なら期待できそうですね。
まとめ
釣り場付近の海水温はこの様にして事前に知る事が出来ます。釣行前に確認を行い、海水温変化に応じた釣りが出来れば、釣果アップにつながるでしょう。
また、そのような対応が出来れば釣り方の範囲が広がり、さらに釣りが楽しくなるはずです。実践してみて下さい!