こんにちは、皆さんはリールのメンテはどのように行なっていますか。
最近のリールは防水・防塵性が高まっているので、基本的には釣行後に流水で塩分や汚れを洗い流す簡易なメンテで十分です。
しかし、長期間使用しているとどうしてもスムーズな巻き取り感が損なわれていきますよね。
ベアリングの消耗など、部品関連のヘタリは手のほどこしようがありません。
いわゆるゴリ感がだんだんと強くなってくるやつです。ギアの摩耗などが原因となり仕方のないことでしょう。
この現象がある程度進んだらリールを買い替えるタイミングとなります。
しかし、中級グレード以上のリールは金額が高いのでそうそう買い替えもできないのではないでしょうか。
そう言う私も大切に使っていたダイワの14インパルトのゴリ感が気になりだし、どうしようか悩んでいました。
そんな折、ダイワSLPのリールオーバーホールキャンペーンを目にして、釣り人生で初めてのオーバーホールへ出してみました。
オーバーホールは気になっている方も多いと思うので、今回はその様子を報告します。
■この記事を書いた人
●海、川、湖と30年以上いろいろな釣りを経験。
●現在はフカセ釣りメインに活動中。
●釣りのステップアップ情報を発信しています。
14インパルトの状態とオーバーホールを依頼した理由
14インパルトなのですが、購入したのは17インパルト発売直前だったので実質5年間の使用です。
出番としては釣行の1/3程度でした。マグシールドを搭載していたからか、巻き取りはスムーズだけど、ベアリング劣化が原因と思われるゴリ感は発生していました。
ある時ダイワのオーバーホールキャンペーンを目にしました。実は以前からオーバーホールには興味がありましたが、LBリールを依頼した場合の金額がわかりにくくて躊躇していたんですよね。
今回のキャンペーン内容は基本費用3,850円。ボールベアリング交換2個まで無料。それ以上が有料になるそうです。
なるほど、この金額がベースと分かったので検討がしやすくなりました。
そして同時期にスプール交換を検討していたのです。多様する1.85号の道糸がジャスト150m巻ける2000番クラスのカスタムスプールの購入を考えていました。
このような経緯でダイワSLPへオーバーホールを依頼してみたのです。
ダイワSLPとは何?
SLP-WORKS(エスエルピーワークス)というブランド名は聞いたことがあるかと思います。
ダイワ製品用の〝オプションパーツ〟〝カスタムサービス〟を公式に取り扱い〝メンテナンス〟を行うブランドです。
ダイワはアフターメンテナンスやカスタムパーツを別会社で行なっているんです。安心してオーバーホールを依頼できますね。
オーバーホールの金額
リールを大切に快適に使うために、オーバーホールは欠かせません。
ただ、「メンテナンスしてもらわなきゃ……」と思っていても、気になるのはやはりお値段。
「オーバーホールって一体いくらかかるんだ?」と不安になり、なかなか踏み切れない人は多いのではないでしょうか・・・。
SLPから引用した金額表を掲載しますので参考にしてください。
S(スタンダード)コース
作動部の総合点検や洗浄、注油、作動調整をメインに行うコースです。使っていて気になる点や、目立った不具合がない場合はこちらのコースになります。
P(プライム)コース
回転ゴリ感や異音、巻き上げ力などが気になる場合、または汚れや錆つき、固着などが見受けられる場合のコースです。
おまかせコース
SLPの技術スタッフが現品の状態を確認して適したコースを選択する「おまかせコース」もあります。
これらの手数料に必要な交換部品代を含めた費用が、最終的にかかるオーバーホール代です。オーバーホールを依頼の際は、コースの指定か早見表を参考に予算の提示が必要です。
今回私が依頼した場合、4,000円ほど交換部品代がかかりました。手数料も含めるとおまかせコースの場合10,000円前後かかると思った方が無難ですね。
そうすると、普及グレードのリールの場合はコスパが悪いので検討の余地ありです。正直、使い倒して新品に乗り換えていくのが良いと感じます。
オーバーホールの依頼手順
依頼方法は直接SLPへ申し込む方法もあるようですが、今回は行きつけの釣具屋さん経由で依頼をしました。
①リールを釣具店に持ち込みオーバーホールを依頼する
リールを釣具店に持参し、オーバーホールを依頼しましょう。その時に依頼するコースや気になる症状を伝えます。
私の場合、オープンベールの時にローターの回転が重いのが気になると伝えました。
結果、この機種から仕様変更しておりあえて重くしていると報告がありました。
このような問い合わせは個別にできる機会はないので、心配していたことを確認ができて安心しました。
依頼書を受け取ると、「問い合わせ番号」があるのでSLPに登録しましょう。すると進捗情報がスマホで確認できます。
②クーポンの利用がある場合は、会員サイトから登録が必要
キャンペーン価格の適用させるにも会員登録が必要のようです。オーバーホールを依頼するのであれば登録をおすすめします。
③サイトから進捗状況をチェックする
SLPのサイトからメンテナンスの進捗がわかります。完了すると、報告書がPDFで保存されるので内容確認がいつでもできます。
④完了報告が釣具屋さんから来たら引き取る
釣具屋さんに引き取りに行ったときに費用を支払います。
オーバーホールにかかる期間
私の場合は2週間ちょっとかかりました。リールの痛み具合や申し込み状況に左右されるので具体的な日数をSLPでは明記できないでしょうが、概ね2週間みておけばいいようですね。
今回は2つの要因で時間がかかったのかなと思います。依頼したのが年末で、しかもこのキャンペーン終了が年末だったことも重なっていました。
こうなるといつ完了するのか気になりましたが、SLPの会員サイトで進捗状況がわかるので少し落ち着いて待つことができました。
SLPのオーバーホールの感想
店頭で受け取りお会計も待てず、とりあえず手に撮りハンドルを巻いた。
「感動!」です。
めちゃくちゃ巻き感覚がスムーズになり、もはや新品同様となっています。
これは大満足ですね。
そしてこれがオーバーホールの金額です。5,940円。キャンペーン価格が3,850円でしたので2,090円オーバーしている。
オーバーホールで交換した部品を見てみましょう。無料交換できるボールベアリング2個に加え有料で1個追加されている。ドラグワッシャーも交換になっています。
この部品代合計で1,500円掛かっております。差額の590円は手数料でしょうか?
キャンペーン価格からの差額表示ではないので、この辺はよくわかりませんね。とにかく2,600円安くしておきましたと言うことのようです。
正直、ドラグは全く使わないのでワッシャー交換は不要でした。追加なら連絡を貰えたらありがたいと思いました。オーバーホール提出時に連絡必要の有無は聞かれなかったので、手配に不備があったのでしょうかね?
しかし、多少の金額なので気にはしておらず、むしろスムーズな巻取り感覚に満足です。
オーバーホールのタイミングで口太プールでカスタム化をした
今回オーバーホールしたインパルトは2500番。私が多用する1.85号の道糸をジャスト150m巻きするには、本当は2000番のスプールが最適なのです。
SLPワークスから口太釣りに最適なスプールが発売されておりますが、22年10月にリニューアルされ気になっていました。
2000番のスプールは過去に保有していた古いリールの物を流用していました。ですから、インパルとに装着するとカラーリングの統一感がなくてカッコ悪かったのです。
この22口太スプールを装着してみると、それはカッコよく気に入っています。
お手持ちのダイワLBリールのスプール互換性についてはこちらをご覧ください。
これからのオーバーホールの活用について
今後は中級以上のリールは定期的にオーバーホールに出そうと思いました。ゴリ感があってもリールとしての機能は損なわれないので使うことはできます。
しかし、やはり使用感がスムーズな方が釣りをいていて快適ですよね。
逆に購入金額が3万円以下のリールは考えものです。このクラスの場合はオーバーホールをしないで使い倒し、新品に乗り換えた方が経済的と感じました。
オーバーホールが気になっている人はこの機会に依頼をしてみてはいかがでしょうか。
感動的な仕上がり感で戻って来るはずです。
古いリールですが、過去に自分でオーバーホールをやってみた記事を掲載します。マグシールド非搭載のリールなら、やってみても面白いかも!?
もちろん自己責任になりますよ。