フカセ釣りの基本は、仕掛けをしっかりとなじませつつ潮に乗せて流し、アタリを待つことになります。
しかし仕掛けを思い通りに海面を漂わせ、潮流に乗せて流していく作業は簡単そうでかなり難しい作業。
海は同じ状況が続かない。潮の流れの強さ、風の強さや吹き付ける方向など刻一刻と変化していきます。仕掛けを思い通りにポイントへ届けるにはこのような様々な要因に臨機応変に対応していかなくてはなりません。
仕掛けがたわんでしまって上手く張る事ができない、風にあおられてなじませる事が出来ない、ウキの浮力調整が出来ているか不安・・・。こんな悩みはありませんか?
それらを解決するにはなぜ上手くいかないのか、基本を理解して修得する事が大切です。これにより、状況が変わっても対応することができます。
思いあたる事がある釣り人は、この記事を是非参考にして下さい。
この記事でわかる事
・仕掛けのなじませ方を知りたい
・仕掛けの張り方と沈まない理由
・ウキの正しい浮力調整方法
仕掛けをなじませるとは?
フカセ釣りでは仕掛けをなじませて、サシエサ先行で流していくのが基本です。しかしこの「なじませる」ってどうゆう事なのか?感覚的で非常にわかりにくいですよね。
ここでは「なじませる」とはどの様な状態なのか、どうすればなじみやすくなるのかを解説しています。
仕掛けがなじむ状態とは?
ウキ止めがウキに到達して仕掛けがまっすぐとなり、仕掛けの重みがウキに十分に乗った状態をいいます。
フカセ釣りの仕掛けは他の釣りと比べて、オモリが格段に軽いです。わずか数グラムのオモリです。
ですから仕掛けが海中に落ちて行っても、実はなかなかまっすぐになっていないのです。仕掛けがまっすぐになって初めて仕掛けの全重量がウキに乗る状態になる。
状況により変化しますがこうなるまでに数十秒~1分程でしょうか。投入後フラフラしていたウキが、わずかに沈んで安定する。これが仕掛けがなじんだ証です。
仕掛けをなじませる理由
フカセ釣りは軽いオモリを使う為、大変繊細な釣り方なんです。軽いオモリでなるべく自然に近い状態で仕掛けを潮流に乗せて、魚に違和感を与えないようにして釣る。
ですから仕掛けがなじんでいないと違和感があり魚が警戒するなど釣れない原因となります。その要因を3つ挙げてみよう。
①狙いの層とサシエサの層が合わなくなる
②コマセと同調しにくくなる
③アタリが出にくくなる
まず仕掛けがしっかりと海中へ沈んでいかないと、狙いの層とサシエサの層にずれが出てきますよね。そうすると食いが悪くなる。
さらに狙いの層からズレれば、ここだと思って撒いているコマセと同調していないこととなるわけです。
そうすると、当然ながら魚からのアタリが遠のく結果になる。もしくは釣れるけど、周りの人より釣れない・・・。なんて事が起こるのだ。
仕掛けをなじませるコツ
これにはいくつかの工夫が必要です。やみくもに仕掛けを投入するだけではなかなか釣果につながりませんし、何より上達する事が難しいでしょう。
しかし、基本をしっかりと理解できていれば誰でも対処できます。これが出来れば初級者は卒業し中級車の領域に入る事ができます。是非修得して下さい。
その詳細については↓の記事に掲載してありますのでチェックしてね!
仕掛けの張り方について、沈まない理由とは?
フカセ釣りは仕掛けを張るものだと言われます。かと言って道糸を引っ張り過ぎると仕掛けが潮流に乗ってくれない。また、なじませることができないですよね。
これ、どうしてなのでしょうか?仕掛けの張り方はどうやればいいのでしょうか?
また、張りを意識しすぎているのか、仕掛けが沈んでいかないと悩んでいる人も多いみたい。原因や対処方法が分からず困っている方も多いのはず。
こんな疑問や悩みを抱えている人向けに解説を行っています。
張りをつくるとは?
張りをつくるとは、道糸が穂先からウキまで一直線になる事です。この状態になると道糸にタルミがない状態なので、仕掛けが潮流にのり自然に流れアタリがあると効率よく合わせを入れることが出来るのだ。
しかし、風や潮流の影響などを受けると仕掛けを張ることは意外と難しいのです。有名な磯釣り師でもいつも四苦八苦している。
逆にこの「仕掛けを張る」ことがしっかりと出来れば釣果をグッと上げる事ができるのです。
張りを作る方法
張りを作るには、穂先からウキまでの道糸が一直線になっていなければなりません。さらにウキから先のハリスやサシエサが、潮流に乗ってウキより先に流れている状況を作らねばならない。
これだけ聞くとすごく難しそうですが、仕掛け投入時の基本を押さえておけば意外と簡単にできてしまうものです。
もちろん、その時の海流や風向きや強さによってどうしても無理な状況はありますが、基本を押さえておけば対応できる事も多いはずです。
仕掛けの投入方法を見直す
張りを作る基本として、仕掛けを投入し着水時点でまっすぐにしてやる事がすごく大切なんですよ。
仕掛けを投げてそのまま着水させないで、着水の直前でブレーキを軽くかけてやりまっすぐになった状態で着水させてやるのです。
サミングとゆうテクニックですが、これが出来るようになると張りを作る事が格段に上手くなります。
そうすると仕掛けを思い通りに流せますし、アタリがしっかりと出るようになるので釣果が上がる事は間違いない。
↓仕掛けの張り方について詳しくはこちらを見て!
釣果アップ!正しいウキの浮力調整方法
フカセ釣りのウキの調整方法はとてもシビアです。数グラムのオモリで調整しているわけですから当然ですよね。
しかし大半のフカセ釣り入門者や初心者は、ウキのオモリ表示のオモリを付ければOKだと思っているのではないでしょうか?
それはある意味間違ってはいませんが、より釣果を上げるためには繊細に調整する必要があるんですよ。
同じ浮力表示のウキでもそれぞれ微妙に浮力差があります。また海の状況や仕掛けの重さなど、重量に影響する様々な要因を考慮るすひつようがあります。
ここまで気を使うことができると、ウキのアタリの出方も良くなり釣果アップにつながる。しかし、これってどうすればいいのかわかりにくいですよね。
分かりやすいウキの調整方法について解説していきますよ!
ウキにはシブシブにする!?
ウキは表示とおりのオモリだとポコンと海面に浮きます。これでは浮力が強すぎるのでオモリを追加して浮力調整する事が必要となります。
フカセ釣りの円すいウキでやるべき調整はシブシブの状態にする事だ。
ウキが沈まないギリギリの状況をシブシブと言います。この時ウキのトップは海面とスレスレで波がくると沈むくらいにオモリを調整しよう。
余浮力ってなに?
なぜ表示通りにオモリを付けているのに、シブシブ状態にならないのか?その理由は、ウキには余浮力があるからなのです。
例えば3B表示のウキならば、3Bの浮力に+αの浮力が加えてある。これが余浮力です。
何故ならば、仕掛けにはオモリ以外に道糸、ハリス、ハリ、ヨリモドシなどいろいろな道具が重さとなってのしかかってきます。また、海水の塩分濃度や潮流にも影響を受けます。
これ等を考慮して、ウキの各メーカーは「余浮力」を設定しています。余浮力設定はメーカーによってバラバラで決まりはありません。
これが余浮力なんです。ですから、3Bのウキをシブシブにするには3B+αのオモリが必要となります。
+αの重さは仕掛けや海の状況によって毎回変化するので、都度調整する事が必要なのだ。
シブシブにするメリット
ウキをシブシブにするメリットは主に2点
1⃣ 魚に違和感を与えない
2⃣ 潮のヨレや潮目で反応しやすい
ウキの浮力がギリギリなので、魚が餌を食べた時のウキ抵抗が限りなくゼロに近い事になります。すると警戒感が弱まるので食いが良くなるわけです。
また、好ポイントを探るにも役立つ!潮のヨレや潮目は好ポイントとなることが多いが、この様な好ポイントは海流が複雑になる。
浮力がギリギリですとヨレや潮目の流れに反応して、ウキが沈んだりします。このような潮流は目視ではわかりにくいことも多いのですが、ウキの動きで把握する事が可能なのです。
この様なポイントを見つけたらじっくりと攻めていけばいいのです!きっと反応があるでしょう。
ウキの調整を正確にすることで、釣果アップにつながることがお判りいただいたと思います。
↓さらに詳しい解説はこちらをチェック!
まとめ
仕掛けを上手く流して魚を掛ける動作が少しでもご理解して頂ければ嬉しいです。なじませる事が出来るようになると格段に釣果に差が出ますし、釣りがますます面白くなります。
沢山海へ出かけて練習をしてみて下さい。皆さんの釣果アップを願っています!
質問などあればお気軽にお問い合わせ下さいね!