
こんにちは、しまLOGのしまちゃんです。
フカセ釣りは寄せエサであるコマセを定期的に絶えず撒いて魚を釣る方法です。他の釣法のカゴ釣りのように狙いの棚を直撃してコマセを撒ければ少量ですむのですが、フカセ釣りはそうはいきません。
仮に海底が狙いのポイントであれば、海底まで届く量をドンドン撒かねばなりません。よって、かなりのコマセの量が必要となります。そうしますと当然配合餌の量も多く必要となります。
これが結構な金額になりますので、小遣い制で頑張っている私を含めたアングラーには大変重大な問題ですよね。今回は、この問題を解決すべく自作で安価に作れるコマセを試してみましたので解説します。
チヌ、クロダイは市販の配合餌ではなくても十分釣れる!

フカセ釣りは、釣具屋さんで売っている配合餌を使わないと釣れないのでしょうか?
昔はコマセは釣り人が自作していましたが、それを商品化したものが売られているのが配合餌。今では様々な原料がブレンドされて、対象魚や釣り方に合うように細分化されています。
これを使うことはもちろん良いのですか、予算を抑えてその分釣りにもっと行きたいと思案している方には自作のコマセをお勧めします。
自作のコマセは本当に釣れるの?

ネットなどで調べ私なりに試行錯誤して、釣果を得る事ができましたので掲載させてもらいました。2021年からチヌ釣りは自作コマセですが、このブログの釣果報告に掲載しているもの全てのチヌを釣っています。

このチヌは厳寒期の1月中旬に釣った50アップの1尾です。確実に寄せる事は出来ます。ご覧のように非常に体高があり身の厚い立派な魚体です。しっかりと底にコマセを効かせたかったので、重量アップの石灰を多めにブレンドしました。


このチヌは3月下旬に磯で釣った45㎝です。コマセにアピール力を持たせたかったので、押し麦を多めにブレンド。その他チヌとグレの釣果あり。いずれの魚も腹を割くと大量の麦がありました。


これは35㎝位のチヌですが、3月上旬に数釣りが出来た釣行です。

対象魚により変わるコマセの特徴

フカセ釣りの主な対処魚はグレやチヌだと思います。それぞれ魚の特性に合わせた釣りを行うため、コマセの役割も異なります。
【チヌ】海底にコマセを貯めて魚を寄せます。よって比重があり沈みやすい物が必要。
【グレ】浮かせて釣るので、コマセの比重を軽くする。表層~中層で拡散するものが必要。
グレにつきましては最近、シマノテスターの友松さんが米ぬかとパン粉を使った格安コマセでビシバシ釣っていますので、ネットで検索してみて下さい。私も数年前からマネしていますが釣れます。
よって、今回はチヌのコマセ作りについて解説します。
市販している配合餌の原料ってなに?
市販されている配合餌の主な原料になります。目的によって配合量を変えているのが分かります。
■ベース材…主原料
・パン粉:コマセのまとまりをよくし、練り込むと粘り気が出ます。
・米ぬか:比重は軽く濁りが強い
■匂いやアピールによる集魚効果
・麦:沈むときにヒラヒラと誘い視覚効果がある。
・魚粉:匂いで誘う。強烈。
・アミノ酸:いわゆるうま味調味料。旨味成分で誘う。
・にんにく粉末:匂いで誘う。強烈。
・牡蠣殻:比重がありコマセを沈める効果あり。キラキラ効果もある。
配合餌ではありませんが、アミエビも匂いが強く集魚効果があります。
自作コマセはどのような材料を使用すればよいか?

私の原料の選定基準は・・・
①魚が寄る事
②市販の配合餌の半額以下
③匂いはきつくないもの
①は結果が出ていますのでクリアしています。
②は安ければこした事ない。
③は悩みました。臭い=集魚力が強い訳ですが、釣行後のバッカンなど道具が匂うので、自宅での保管に難があります。
よって、集魚の要素はオキアミとうまみ調味料のみとしました。それでは物足りないと思う方は、アミエビを配合すると良いと思います。
私の自作チヌ用コマセの配合と費用

40㎝バッカンに6分目程の両で半日(6時間)の量です。多めの方と思います。
米ぬかー4000cc ¥0
牡蠣殻石灰ー1200cc ¥40
圧ペン麦ー1200cc ¥80
パン粉ー1キロ ¥250
うまみ調味料ー200cc ¥50
配合餌合計 ¥420
オキアミー3キロ ¥700
合計 ¥1,120
自作コマセの原材料となる米ぬかなどの使用目的と調達方法
配合餌の原料の調達方法を解説します。
まず、それぞれ原料を扱うときはこのスコップを活用しています。ダイソーの園芸コーナーに売っており、容量400ccとなりますので目安として下さい。
これで10杯だと半日の必要量である4,000CCになります。

米ぬか
車で走っていると精米所を見かけた事はありませんか?このように持ち帰り自由なところは頂く事が出来ます。
上記で紹介したスコップを持参すると分量の目安になります。

都市部ですと精米所はあまりないので、お米屋さんに「米ぬかありませんか」と聞いてみるのも手です。有料かもしれませんが安価と思います。
また、大手のホームセンターだと駐車場の脇に精米所がある場合もあります。有料かもしれませんが格安のはずです。
牡蠣殻

ホームセンターの園芸コーナーに売っています。
「牡蠣殻石灰」とか「有機石灰」の商品名です。20kg入りで¥550-¥800位。石灰とありますが、小学校の校庭で線を引くときに使うあの白い粉ではありません。(笑
また、肥料が混合された物もあるようなので100%牡蠣殻の物を選んで下さい。20kg入りと大きいので、私はベランダ保管です。

圧ぺん麦

「アッペンムギ」と読みます。麦は視覚アピールに有効ですしチヌは良く食べます。この商品は家畜の飼料用の物です。すごく安く20kg¥1,350です!
価格は毎月変動します。2022年8月¥1,730に値上がりしていました。
購入方法ですが、JAの営農センターで扱っています。皆さんの「お住まいの地名+JA営農センター」でググってみて電話で問い合わせて下さい。
「圧ペン麦を取り扱っていますか?いくらですか?」と聞きます。1週間程で入荷しますので引取りに行きましょう。
保管は室内を推奨します。屋外ですと確実に虫が寄ります。特に夏は寄りやすいですから、ゴミ出し用などの大きめのビニール袋で覆っておくと安全です。
30キロも使いきれないからとお悩みの方には、小分けで販売している商品はいかがでしょうか。これなら保管管理が非常に楽ですよ。
麦はチヌへのアピール度が高いので使われていますが、よりアピール度を上げたいのであればカラー麦が有効です。チヌが好むと言われているイエローは必須ですね。
このほか圧ぺんコーンも欲しかったのですが、これも20kg入りなので消費出来ないと考えて諦めました。釣友と分ける事が出来るならとても経済的かもしれません。
パン粉
粘りを出すために配合します。ネットで調べると薄力粉を使う方もいるようですが、どうも表層でコマセがばらけるのでパン粉にしたら良くまとまりました。練り具合で硬さの調整ができるのがいいですね。
うまみ調味料

いわゆる味の素のような物です。業務スーパーに行くと大袋で安く売っています。瓶に入れ替えて使っています。
水温が低い時に配合し、夏場は入れないようにしています。集魚を意識しすぎると、エサ取りを多く引き寄せる事にもなるからです。
自作コマセを混ぜ合わせる手順について
まず米ぬか以外をバッカンに入れ混ぜ合わせます。オキアミは砕かず全解凍の物を使います。この時は水などは加えずオキアミの汁だけで馴染ませます。

次に米ぬかを投入します。水を入れる前に混ぜ合わせます。こうすると混ぜムラが無くなります。

水を適量入れて混ぜます。海底に貯めるために粘り気が出るまで混ぜます。最後にパン粉のビニール袋をひっくり返して手袋代わりにしてコマセを練り込みます。結構大変ですけど頑張りましょう。揉みしだいてやりましょう!

配合方法をYoutubeでもアップしていますので参考にしてください。混ぜ込み方法などはすごく参考になると思います。
私はドカ撒き派です
半日分にしては多めかもしれません。まっ、コマセ代はかなり安く収まっていますし、何よりチヌのコマセは物量作戦が有効だと思っていますのでドカ撒きします。
仕掛け1投につき8~10杯コマセを撒きます。
配合餌の自作のまとめ
配合餌の原料にはそれぞれ役割がありますので、皆さんの釣りスタイルや狙いに合わせて変えてみるのも面白いと思います。
自作すると配合餌についての知識も深まると思います。価格も安くできれば一石二鳥ですよね。トライしてみて下さい。
チヌ釣りをされる方にはこれらの記事もよく読まれています。是非参考にして下さい。

